2019年1月31日木曜日

Draftsight 備忘録

近年主に使用しているCADはスケッチアップ英語版、TheaRender英語版、ドラフトサイト(英語版)をMacとWindows10(どちらも英語版)で使用しています。もともとはMicroGDS proというオールインワンのCADを使っていたのですが開発元の状況が不透明になったためにデザインワークショップに換えたりしていました。
  • ARM
  • MicroGDS pro
  • DesighWorkShop pro
  • SketchUP pro
  • Kerkythea
  • TheaRender
  • Draftsight pro
という流れになります。ドラフトサイトはJWCADより高速作業は望めないですが、非常に互換性があり安定している印象があります。でしたらその流れでAUTOCADやSOLIDWORKS、Revitにいけないのかという話になりますが、そこは懐事情と見通しなどがございまして。

今回、やってみたことは Modelシートでスケール1/1,1/2,1/5,1/30,1/50,1/100の図面枠と寸法レイヤーと文字レイヤーを用意しておいてテンプレートにするというものです。そうすると同じファイルで平面図から平面図詳細図、原寸図まで描けるという寸法です。

作図が出来たとして次の段階は寸法入れと名称入れなんですが(あるいは同時に)、各シートを用意しておいてシートごとに入れるやり方です。シートごとに印刷コンフィギュレーションを設定しておいてプリントアウトする段取りです(必要ないかもしれません)。プリントアウトは個人的にはPDFエクスポートをつかっています。

2019年1月24日木曜日

Fire tv stick 4Kで番組を視聴してみました

先日AmazonのテクニカルでトリッキーなUIの決算画面によって、Amazonプライムの3ヶ月の無料トライアルのボタンをクリックしてしまいましたので折角なのでFire tv stick 4Kを購入してみました。数ヶ月前、nifty wimaxを更新してルーターを交換したのでその性能をみてみたかったというのもありました(以下内容が重くなります)。
初めて視聴した番組は「プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 友の死を越えて 青函トンネル・24年の大工事」でした。なぜ「プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 友の死を越えて 青函トンネル・24年の大工事」を視聴したかというとiPhoneアプリKindleで「プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 友の死を越えて 青函トンネル・24年の大工事」という書籍を購入していたからです。なぜKindleで「プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 友の死を越えて 青函トンネル・24年の大工事」を購入したかというと中学三年生の長女の社会の授業で先生が3大バカ建築のひとつとして青函トンネルを取り上げ爆笑を誘い授業は盛り上がったという話を娘から聞いたからです。一建築士として建設作業に携わる者として引っかかるものがありましたので青函トンネルに関する番組でもみてみようと思った次第です。

パイロットトンネル(本トンネルの前に先行して掘削する細いトンネル)工事にリーダーとして携わった大谷さんは30代半ばだった当時、日本屈指のトンネル屋に属していたそうで、チームは9年かけてパイロットトンネルを貫通させたそうです。9年間の間に部下同僚を5人亡くしてしまったそうで、現場で多くの仲間の命を失う悲しみは想像を絶します。当然、旦那さんを失った奥さんや娘さんも存在し番組内で触れられていました。24年間の全行程で亡くなった方は34名だそうです。

何故このトンネルが必要だったかという説明も壮絶でした。船の墓場と言われた海峡で事故や天候で物資が滞ったり、北海道の平均所得の格差を是正する必要などから海底トンネル建設は望まれていたそうですが、大きな機運となってのが1954年の台風15号の被害の甚大さでした。洞爺丸など5隻の船が巻き込まれ1430名の方々の命が奪われたそうです。何気なく使っているインフラには先人の努力と苦労があったことを改めて確認出来ました。

※ちなみにトンネルは建築物ではないです。建築物とは建築基準法(用語の定義)第2条1項によると「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁をゆうするもの、これに付属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設をいい、建築設備を含むものをする。」とあります。土木の専門ではないのですが土木構造物と呼ぶみたいです。

2019年1月16日水曜日

「キンベル美術館について」提出したレポート

(Google Search "Luis Kahn's Kimbell Art Museum")
(はじめに)
学生時代、宿題で書いたルイス・カーン設計のキンベル美術館のレポートが出てきたので捨てるのがもったいないのでブログに載せさせてもらいます。用紙をスキャンスナップでPDF化しコピペです。文字認識の精度に驚かされますが誤字脱字がありましたらすみません。当時は建築家ルイス・カーンの凄さをわかりませんでした。今は最も好きな建築家のひとりです。

「キンベル美術館について」

キンベル美術館

設計・施工:1966~1972

建築地:テキサス州フォートワース

設計:ルイス・カーン


■ルイス・カーン

1901年ロシアに生まれ、1905年アメリカに移住、後にペンシルバニア大学で建築の学士号を取得する。そこではパリのエコール・デ・ボザールで学んだポール・クレーが教鞭を取っており、19世紀後半以降のアメリカン・ポザールを受け継いでいた中でルイス・カーンは学んでいた。


■ルイス・カーンの建築の特徴

1)中心性を持つ部屋を集合させてつくる。<多極性>
2)建物全体によって部屋を統合する。<一極性>
3)ダッガの国会融事堂のように1)と2〕を併用する。
4)<近代建築と古典建築を融合させる>
(※原口秀昭著「20世紀の住宅」より)

■キンベル美術館の平面計画について

設計当初、平面ができてから、ヴォールトの屋根を考えたというより、ヴォールトの屋根が最初にあったと思われるので、平面の中に空間、構造の話も多少入ります。

8.5m×30mの対象性の強い矩形〔カマボコ)の単位を並べて建物全体を統合する、上の2)の構成。そのカマボコを縦(北から南に)に8列、横(西から東に)に6列並べ、縦の真ん中の列から2つ削って.の字型をつくり、西側の窪んだところをエントランスにする。また、西側の出っ張った2つの単位の部分をポーチとする。エントランスに入ると、右手にギャラリー、正面に図番館と、ショップ、左手に小ギャラリーとオーディトリウムが配されている。その中に大小8つのコートがある。(平面図参照)建物の外部から単位(カマボコ)を強調させるために単位と単位をわずかに離しているが、内部からは単位によって分断されているようには感じない。
外部と内部はコンクリートとトラバーチンによって、強く限定されている。

中庭に開けていて、内部でカッチリ完結している。

平面では、鋭角、鈍角、曲線、貫入などは使われていない。


■空間について

竹山実氏は空間について「空間は心の形だ」といっています。では、ルイス・カーんの心を彼の言葉から推測する事も大切だとおもうので、少し引用してみます。「私は今テキサスで美術館を設計しています。コンクリートで構築されたルームの光は、銀色の光を持つだろうと感じました。色あせる諸々の絵画やオブジェのためのルームは、限られた自然光しか与えられてはならない事は私も承知しています。その美術館の計画は、150フィートの長さと20フィート幅のサイコロイド・ヴォールトの連なりからできています。それぞれのヴォールトは空に開く細いスリットを持つルームを形成し、ヴォールトの内面には自然光を拡散させるように形成された反射板が取り付けられています。光はオブジェに直射する事はなく、そのルームに銀色の輝きを与え、しかも一日の時間の推移を知るという安らいだ感情を与えるでしょう。展示室の上方にスリットによるスカイライトに加えて、ヴォールトを直角に切り取りました。つまりコートの体位法です。それらは空に開かれ、計算された寸法と性格が与えられ、そのプロポーション、その植栽、あるいは表面や水面への空の反射が与えるであろう光の種類にしたがって、それらのコートは、グリーンコート、イエローコート、プルーコートと名付けられました。」
ヴオールトの天井は高さが人が最も落ち着く5mに近く、またトップライトからの採光で、外に視線を逃すことなく、作品に集中できる落ち着いた空間になっているのではないか。
一見閉鎖的になりそうな内部を救っているのは、3つの中庭であろう。トラバ-チィンで仕上げられた中庭は非日常的な高級感のある光を醜し出しているのではないか。やはりこの美術館の一番の特徴は、近代主義と古典主義が融合された空間だろう。
金属性のサッシは冷たさを醸し出しているが、木製の椅子などのファーニチャーがその分暖か味を出している。


■構造について

槙文彦氏による考察では、建物のエレメントと、その組み立て方はあくまでカーン的に級密に独創的になされているようです。
「例えば、ヴォールトを支える桁行きの梁は柱の外側と同一面にのせられている。当然梁幅は柱幅よりも少ないために約半分余ってしまう。もしも普通の架構であるならば、天井面はフラットであるから柱の上部は裾でおさえられる。ヴォールトではそうはいかない。オープン・ヴォールトでは柱の頂点の半分は内側できれてしまっているが、そこには一見偏心による非合理性を越えた建築のディテールを持つ美を感じさせる。つまり柱のわずかなあまりの部分は、ギリシア建築の柱の柱頭のキャピタルの突出部が作り出す陰影と同じ効果を感じさせる。また、内部のヴォールトではこのあまりの幅はそのまま三日月型の透明なスリットを受けている。」

(補足:2014)
普遍性への挑戦、時間(現在過去未来)への挑戦、数学的美しさと建築的美しさへの探求がすごい。

2019年1月14日月曜日

卒業設計で1996年から1997年はじめまで作成していたものです

(はじめに)

1996年頃の卒研です。地下2階、地上16階の集合住宅でした。ソフトはMicroGDSで作成して、PCはPen90ぐらいだったと記憶してます。一枚レンダリングするのに、半日みたいな世界でした(笑)。
人口爆発を想定して、住宅の高層化、高密度化は必要と考えていましたが、現在では、植物性の生活スタイルが重要と考えています。なんとか後輩の助けを借りて提出できました。いまでもときどき当時の事を思い出します。地上56m、16階建ての集合住宅の計画。各住戸に同じサイズのテラスなどを設置して、外と内が1:1となるように模型でシミュレーションしました。最下部の構造模型が完成形です。この段階から後輩の力を借りました。

COUNTERPARTSとは

(卒業研究で表紙で使わせてもらったラッシュのアルバムジャケット。一部コラージュ)

・カナダのプログレバンドrushのアルバムタイトル。歌詞の一部からインスピレーションを得て、アルバムジャケットのデザインや音に生かされた概念。
・よく似た人、もの。対の片方、片割れ。対応するもの、人。相対物。対照物。[英和辞典より]

2項対立するもの
相対するもの
同じなのに違う1対のもの
機能と形態
音と光
図と地
男と女
粒子と波動
肉体と精神
男木と女木
内と外など

例えば歯は、出ていると言えるし埋まっているともいえる。言葉も視覚と聴覚から音と光によって感じ取る(唯脳論の世界)。そういったものの中から、卒業研究で内と外、内部と外部に絞って建築計画に生かそうと試みました。



(左下部分のテキスト)
SHELTER
〈物理的〉
・気候からの防御
・衛生的な住まい
・個人の健康
・暖房(空調)
・睡眠
・料理
・性
・ペット
・園芸

〈心理的〉
・テリトリー性
・プライバシー
・安全性
・社会的関係
・象徴美学

〈PRIVACY〉
個人あるいは集団が、他者との視覚的、聴覚的、臭覚的相互作用をコントロールする能力とその関連

・孤立・・・・・・・他者の観察を逃れている状態
・親密・・・・・・・他のもう一人と一緒であるが他の世界からは離れている状態
・匿名・・・・・・・群衆の中にいても気づかれない状態
・確保・・・・・・・求めていない侵入をコントロールするために心理的バリアを用いている状態 

〈プライバシーの効果〉
・個人の自律をもたらす
・感情の開放を許す
・自己評価を助ける
・コミュニケーションを限定し保護する

外部と内部が1:1(等価)に扱われているイタリアの街区と、そうとはいえない旭川の街区との比較

イタリアの街区における図と地の反転

一般に街区は図になりにくいが、この例では街区が外部空間として適切にデザインされているために図としてみても不自然でない。(引用:)(右上2枚)
旭川市中心部の街区

経済論理と合理主義のもとに作られ、自動車優先型の街区(Draft-Special thanks:S-yamawaki)(中央2枚)

 


 外部と内部 1:1

外界を建築内部空間に引きこむ手法は、大きく分けて2つある。
1つは、テラス、コートなどを作り、開口部によって視覚的、歩行的連続を達成させる方法と、内部、外部を反転させて、内部に完結した外部空間を作る方法である。国内での前者の例では安藤忠雄氏、後者の例は原広司氏が代表としてあげられる。

建築家の住宅作品における手法を、代表作から見てみると引き込み方に様々な特徴があるが、外部と内部の比が1:1に近いものが多く見られた。「落水荘・ファンズワース邸・バルセロナパビリオン・サヴォア邸・エスプリヌーボ館・マイレア邸・住吉の長屋・等々」

そうした例を集合住宅に活かし、住宅並みの快適さを求めようというのが今回の計画である。
現在、世界の人口は、約58億人である。50年後には100億人の大台に達するのではないか言われている。急激な人口増加は、同時に住宅問題を引き起こすであろう。社会的、環境問題としても重要である。東京では1909年当時と比べると市街・宅地面積は15倍に膨れ上がっている。住宅の高密度化は世界的に必要である。
隣棟空間のプロポーションの知覚(江山正美氏)

Aに示すような断面をもつ空間の端E点に立つと、
Bに示すようなプロポーションであると知覚する。
これは垂直距離に対して水平距離を過小評価する
ためと考えられる。逆にAのように感じるためにはCの
ようなプロポーションとする必要がある。

(その7の右上のテキストです。
今になって1996年当時を振り返ると、
卒研とはいえトレースしないでまんま
コピーしていて非常によくないです。)




■ユニット

    一辺7mの内部立方体
    同サイズの外部立方体を組み合わせる
    これを一つの単位として、一辺56mの立方体をつくる。
    このままでは、採光、通風、人の通路が十分取れないので、数本のシャフトを立方体に突き刺す。

シャフトの刺し方の手掛かりは、南中高度から得る。

■北緯43度の地点で考えると
夏至:70.4°
冬至:23.6°
春分・秋分:47.0°

Willits House / Frank Lloyd Wright / 1902

(左下アクソメと右上断面図)

要素
1:外部
2:内部と外部の間の空間的中継要素
3:内部

断面図から内部外部の関係をみる:
左上:食堂部分通る断面
右上:居間部分を通る断面
右下:自然と建物の関係:建物は土台、腰壁によって自然から分離され、突き出た屋根によって自然と結ぶ付けられる(引用:空間の法則?)。

COUNTERPARTS

    15-16F:HOUSES
    13-14F:HOUSES
    11-12F:HOUSES
    9-10F:HOUSES
    7-8F:HOUSES
    5-6F:HOUSES
    3-4F:HOUSES
    1-2F:GALLERY
    PLAYING SPACE
    B2-B1:SUNKEN GARDEN
    POOL
    MEETING ROOM
    MACHINE ROOM
    PARKING SPACE































〈雑記〉
提出期限:半年前
研究室で1.2週間に一回のペースで集まり、自分の関心がるテーマについてレポートしました。そのときcounterpartsのことを少しレポートしました。その後、養老孟司の本ばかり読んでいました。解剖学者の目からみた、人体の事、機能と形態の事などを書いていて参考にしました。「3人集まれば虫の知恵」なんていう虫の本まで読んでいました。

作図関係では、有名作家の住宅を10個のアクソメを2週間で完成させる課題とかもらいましたがバルセロナパビリオンとマイレア邸の2つしかできませんでした。そんなこんなであっという間に中間発表が迫ってきました。

提出期限:2ヶ月前(か3ヶ月前)
中間発表が迫ってきているのに、計画の対象となる建築形態、用途がなかなか決まりませんでした。エスキース帳1冊に頭にあるもの全部、書いてこいと担当の先生に言われスケッチで埋めて持って行きました。その中で外部と内部が1:1で作られた建築が面白いと言ってくれて、その線で進めることになりました。カチッとしたものを作る。好きだったロボット建築にはしない方向で行きました。

中間発表
研究内容、計画概要が決まりましたので、中間発表用のプレゼン作成に取り掛かりました。比較的破れにくいロジックで説得力のある計画が出来上がり、先生方や先輩に好評を頂きました。同級生には思ったりあっさりした計画だね、とんでもないモノを作ってくると思ったけど、、、などのコメントを頂きました。

提出期限まで2ヶ月(か3ヶ月前)
私の所属していた建築学科の同級生にはどうしても越えられない壁のような優秀な学生が3、4人はいた記憶があります。学生というよりはプロフェッショナル。能力的には大半の先生方より上でした。私は才能と技術では負けるので研究とロジックと成果物の量で上位を目指しました。

具体的には、MicroGDSproでフルモデリングしてからの作図なしの各図面の出力とパース。大規模計画に適したマルチユーザーモードで進めました(これが後に予想外の展開になりました。)後輩にお願いして模型制作と配置図などをやってもらいました。

規模はコルビュジェのユニテと同じ高さ。7m四方のキューブの組み合わせなのですが、要所に3.5mずらしというか、貫入みたいなものをいれたため、泣きそうでした。模型担当の後輩も大変そうでした。それらの各住戸に階段と廊下と2方向避難を一応考えたら、恐ろしい作業が待っていました。気持ち的には、常に楽観視していました。

提出期限:4.5日前 ようやくモデリング終了。次の作業に取り掛かりました。

(オブジェクトを地面と水平に切った断面が、平面図。オブジェクトを地面と垂直に切った断面が、断面図。)

平面図、立面図、断面図は必須の要件だったとので、早速ようやく完成した建築物をファイル名を変えながら、最上階から、一階ずつ切って(削除)行きました。ARMという当時のデフォルトのCADでやっていたのと同様な作業でした。しかしMicroGDSのマルチユーザーモードは違いました。(モックアップや、テストではシングルユーザーで使用しました。ちょっと重いなと思ったのかも知れません。)

10章の長文レポートを作成することに例えるなら、シングルユーザーモードはエクセル・ワード的。1ファイルで10章あるレポートをシートを使い分けながら作成する。一つ一つのファイルに文章も図表も一緒にまとまっている。その日の追加変更するごとにファイル名を変えて保存して行く作業。としたら、マルチユーザーモードは、ドロップボックス的作業。プロジェクトフォルダにテキストエディタで文章、画像編集ソフトで画像・図表管理、いろいろな人がフォルダに上げたり編集しながら10章のレポートを作成する感じでした。Dropboxの共有の感じは、今でこそ説明可能ですが、当時は理解できていませんでした。(今でも理解しているか不明ですが)ファイル名を変えても削除したデータが違うファイル名のデータにまで及ぶことが。平面図用の10数枚のテストプリントアウトしたA1用紙を残して、データがPC内から完全に削除されていて、いろいろやってみたのですが、復活はできませんでした。あと27時間で提出期限でした。

提出期限まで27時間
いいネタを見つけたと、ニコニコしながら自称院生がやってきたり、同じ研究室の友人にPC を見てもらってから、担当の先生に報告に行きました。非常にクールできれきれの先生だったお陰で、次の方針が直ぐに固まりました。こういった状況を切り抜けた人間を知っているから、その方法でやってみよう。

パソコンを使った作業から人力に切り替え、1日で完成を目指すというものでした。模型担当の後輩や同じ部活の後輩で来れる人に集まってもらって、現状プリントアウトしてあるモノ、使えそうなデータを全部プリントアウトし、それを素材とし、大量にコピー。コピーからパーツを抽出してA1用紙に貼って行き図面をコラージュ的に作成する。あとは時間の許す限り、寸法、文字、陰影を加えて行くというものでした。

提出期限まで1時間:
気を抜くと意識を失いそうな中、大変な作業でしたがみんな異様なポジティブさと集中力で、期限1時間前位に完成できました。(後輩、関係してくださった方々にこの場を借りて感謝申し上げます。)提出後、みんなにお礼の意味で回転寿司にいったのですが、あれ程食べれない回転寿司もなかったです。温泉旅行かなにか考えていたのですが遂行できた記憶がないです。いつか同窓会的なものを開きたいと思っています。

発表、その後
校内での発表はなんとか終わり、今度は旭川の人たちに見てもらうための展示会に向けて、再びPCでモデリングを開始しました。気持ち的には3回目の卒研制作でした。

ただ、資金がもう底をついていました。後輩や自分に大量の弁当やら夜食、飲み物を買っていたので、その後の生活費と作業の軍資金がありませんでした。1ヶ月位、実家のアルバイトをしてから作業に入りました。今度はアパートに一人こもり黙々と作業にしました。

ブログに載せているのは最後に完成させたモノで一回目のカラフルさがなくなりました。板張りや鋼板の外壁、室内のフローリングなどは一回目はあったのですが、最終案にはつけられませんでした。
(終)

Special thanks:
F-Mori
S-Yamawaki
K-Shimoyama
T-Ohno
H-Imamura
H-Iimura
K-Ojima
J-Kamata



しめ縄の家